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コラム

効率的・効果的なERP導入方法 第1回:概要  2010.10.23 末松 康祐

1990年代以降、多くの企業がERPパッケージを導入してきました。
効率的な経営が可能なERPパッケージですが、以下のような悪いイメージもよく耳にします。

[ERPパッケージに対する悪いイメージ]
 ・業務改革にはならない
 ・導入には長い期間がかかる
 ・莫大なコストがかかる
 ・業務の混乱を招く
 ・パフォーマンスが悪い  …など


確かに、昔は実際にこのようなERPパッケージ導入が多く見られました。
しかしながら、この20年でその導入方法は随分成熟してきたと考えています。

当社には10年以上もERPパッケージ導入に携わってきたメンバーがいます。
当コラムではその経験に基づき、「どのように推進すれば成功するのか」のポイントをご理解頂ければと思います。

ERPパッケージ導入には大きく分けて以下の3つのフェーズと各フェーズを通して必要となる2つのタスクがあります。

[ERPパッケージ導入のフェーズ]
 1.基本構想の立案
 2.要件定義/プロトタイピング
 3.導入推進(設計/開発/移行)

[各フェーズを通して必要なタスク]
 ■プロジェクトマネジメント
 ■チェンジマネジメント


「チェンジマネジメント」については、あまり一般的な表現ではありませんが、 このような表現を使った意図は今後の記載で触れたいと思います。

これらの3つのフェーズと2つのタスクででERPパッケージ導入の成否を決める最も重要なフェーズが「基本構想の立案」です。 また、このフェーズは一般企業にとって最も難しいフェーズになります。 この推進方法次第でコストも期間も大きく異なるし、効果のない単なるシステム入れ替えに終わることも稀ではありません。

企業規模にもよりますが、一昔前はERPパッケージのビッグバン導入では10億円以上のコストが必要でした。
昨今では「基本構想の立案」次第でこれが1/4〜1/2にもなります。導入期間も1年未満での稼働が可能です。

次回は「基本構想の立案」をどのように推進すべきかを述べたいと思います。


【次回以降の掲載予定】
  第2回:基本構想の立案
  第3回:RFPの作成
  第4回:パッケージ/導入ベンダー選定
  第5回:要件定義/プロトタイピング
  第6回:移行
  第7回:チェンジマネジメント
  第8回:プロジェクトマネジメント

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